創業期:中古ビジネスホンを始めた理由
ある長年おつきあいさせていただいているお客様がありました。
そのお客様は、拠点を増やしたり、移動したり、減らしたり、又は増えたり、
毎月毎月、電話の工事をさせていただいております。大事なお客様です。
ある時、大きなビルに、拠点を増やす事になり、
そのお客様のクライアントからの要望で当社ではなく、
NTTからビジネスホンを導入しなければならなくなり、ご相談をうけました。
お客様にもつきあいがあるわけですから仕方がありません。
その後のお世話だけさせてくださいと、承諾しましたが・・・・
実際には、NTTのビジネスホンは導入されませんでした。
理由は・・・「高すぎる、ビジネスホンに1500万(300内線規模)もかけられない!」という理由でした。
私も、そりゃそうだと思いました。
こちらに又お話が戻ってきましたが、それなりのものを入れなければならないのですから、
やはり当社でやっても高額です。
長年お世話になって、苦しい時もかわらず支援していただいた
大事なお客様ですから何とかしなければなりません。
世間では、こういう時にリースを利用するのが通例ですが、
当時からお客様は、リースでの導入が必ずしもベストであるわけではない(借金である)事を理解していただいていたので、リースを利用しないで、なんとか安くすむ方法を模索しました。
たどり着いたのが、中古品の利用です。
当時、中古品市場もあるわけではなく、苦労しましたがなんとか無事納品できました。
総額500万くらいで、済んだと思います。
この一件以来、新品のビジネスホンは当社のメイン商品では無くなりました。
お客様のご希望に添うと、新品の出番がぐっと少なくなってしまいました。
今では、当社お客様のビジネスホン導入はほとんどが中古品の格安導入です。
(2013年頃当時まで)
さらに当社とお客様のつきあいは、格安ビジネスホンだけではありません。
ITを活用した様々な、問題解決にまでも、及びます。
その後もおかげさまで、毎月数十件単位で色々なお客様が増加していますがほとんどは、中古ビジネスホンを御導入いただいております。
でも、勘違いしないでください。
これらのお客様は、我慢してボロイものを利用しているのではなく、高度なビジネスホンの機能も利用していますし、最新の電話サービスも有利に利用しています。
IP電話も、ほとんどの方が利用しています。
お客様は、賢い選択をされているのです。
後に、販売だけでなく、中古ビジネスホンをレンタルすることを始め、
当サイト、レンビジドットコムを開設したのです。
そして時代は、IPへ → 今
上記までのお話しが、創業当時 2004年~2013年のころまでのお話しです。
当時は、ビジネスホンといえば、閉鎖的な感じのするものでした。
高いし、NTTさんは特別な存在で値引きは全くしないで売っていたし、
メーカー系列の代理店からしか物が出てこなかったし、
訪問販売の営業マンがリース契約を利用した販売手法が
レバレッジかけて何かをするのは会社では当たり前の事ですので、
リース契約をして投資するのが全部いけないわけではありません。
騙されてが言いなりでリース契約してしまい、
借金背負うこと最大のデメリットです。
そんな中、中古のビジネスホンの格安現金決済の買い取り導入や
リースと違って解約可能なレンタル契約を提供するなどというと、
変なことする危ない奴と、ラピッドテレコムは思われてたかも知れません。
でも、時代は、エコがキーワードとなっていました。
中古というものが、なかったジャンルに、
中古ビジネスホンというものを、専門的安定的に、
供給できるようになったのは、意義のあることだと思います。
かたや今、創業から14年経ちました。
その間に、ビジネスホン販売業界には、ピンチも含め、色々な事がありました。
下記に書いたように、
・中古ビジネスホンを扱う業者が増え、ラピッドテレコムの特別感がなくなった
・中古品仕入れ価格が高騰してしまった
(下記①)
・ビジネスホン販売詐欺事件で、悪徳業者が淘汰され、生き残った営業行為が
盛んな同業者もビジネスホンの販売を少なくして他の商材へ方向性を変え、
ビジネスホンの新品販売数量が激減した。その結果、中古品へ回る量も減りました。
(下記②)
・クラウドPBXやIP-PBXの台頭(下記④)、NTTの方向転換(下記③)で、
ラピッドテレコムの使命も変わったと認識し、
今のIPに強い、特徴のある機能などで特別であろうする、
ラピッドテレコムに変わって行きました。
ラピッドテレコムでは、つちかった経験を活かし、マルチベンダーとして、
中小企業の電話環境をサポートしたいと考えています。
創業から、15年以上が過ぎ、時代は変わっても、
中古ビジネスフォンの取り扱いを始めた時と、思いは変わりません。
「こうした方が良いですよと友人へする様なアドバイスを、顧客へ」
「ちょっとではあるが確実に他とは違う存在になる」
を、目指してます。
① 中古ビジネスホンを取り扱う業者が増えた
不景気になり、ビジネスホンが売れなかったこともありました。
その時期には、お客様獲得の為、中古ビジネスホンを取り扱いを開始した、
同業者が増えました。
当社が創業したときは、数社ほどしか見当たらなかったのが、
ホームページで検索すると、多くヒットするようになりました。
当社の存在は、完全に埋もれてしまいました。
同業者の中には、まったく中古ビジネスホンをメインに扱う気もなく、
ただ客引きのために、宣伝しているところもあったりして、
歯がゆい思いを致しました。
ラピッドテレコムは、違いを出すために、
また、リース会社自身が、撤去した中古ビジネスホンを転売で
お金にすべく専門の回収業者と協力して、中古ビジネスホンの卸業を
するところがでてきました。
それまで、ラピッドテレコムはタダに近い金額で、中古ビジネスホンを手に入れ
清掃などクリンネス作業と、検品チェックを等の手間をかけて、
世の中に安価に中古ビジネスホンが提供していましたが、
仕入れ価格が高騰してしまい、中古ビジネスホンの魅力がすくなくなってしまいました。
②ビジネスホン詐欺事件
そのうち、ビジネスホン販売業界に、激震が走る事件が起こりました。
リフォーム詐欺が取りざたされた少しあと、
TV東京で、取り上げられました。
リフォーム詐欺と似た感じで、
その必要もないのに、高齢者の経営する零細企業に、
詐欺トークで高額なリース契約で販売するというものです。
社会的には小さいニュースだったかも知れませんが、
今まで、片棒を担いでいたリース会社が、手の平を返したかのように、
クレームがある電話機販売店を切りにかかりました。
突然の取引停止に、数カ月も持たずに倒産したところもありました。
すべてのリース契約の審査を通さず、売上が突然に0円になった為です。
販売店のうち、倒産しなかったにしても、エンドユーザーからクレームがくると、
「販売店で対応しなさい、お客が納得しないならリース契約を解約するので金かえしなさい」 と、
リース会社からビジネスフォン販売店にご指導が入り、多数お金を返金されたビジネスフォン販売店があったそうです。
ただ、こういう突っ込みをされた販売店は、
元々ぼったくって大儲けしていた会社だったのですが、以外と今でも倒産することなく、
手を変え品を変え、今でも同じような事してます。
今でも、リース会社が、ビジネスフォン販売を嫌うのは変わっておらず、
審査は厳しいですし、審査が通っても、リース契約書の他に、
電話機リース確認書などを別途用意し、
「詐欺的なトークはありませんでしたか?」と項目があり、
「有りません」に丸がないと通りません。
当時から、ラピッドテレコムは、ビジネスフォンのリース販売の悪質な部分に対して、
批判的でブログなどに書いていたため、このニュースの直後、TV局から取材がきました。
業界の構図、リース会社は元々わかってたこと、NTTの支配力など語ってしまいましたが、放送されることはありませんでした。
理由は、TV局のスポンサーに悪影響のあるニュースは出せないからでしょう。
多大な広告費を払ってるNTTの悪い話は、消されてしまいます。
後から理解しましたが、世間とはこういうものと、垣間見ました。
結局この事件で残ったことは、
・リース会社が厳しくなった
・悪質なビジネスフォン販売をする業者は少なくなった
(品を変えた、他業界へ移行した)
・リース契約を嫌うお客様が増えた
・リースをつかう場合でもデメリットを、きちんと把握するお客様が増えた
③NTTが裏方に回った
NTT東西は、TV CMを流したりしてるので、解りずらいですが、
NTTはお客様直販もしていますが、2015年に、光コラボレーションモデルといって、
提携事業者に光回線サービスを卸し、裏方へ回ることを始めました。
これは、電電公社からNTTへ発足以来の大きな変化です。
提携事業者間の競争を利用して、高い費用対効果をNTTは あげています。
今まで高額なインセンティブを払って、代理店を動かしていたのをやめ、
小さな代理店は切り捨て、販売促進費を大幅に減らし、
お客への対応は光コラボ事業者へ無料で任せることも手に入れました。
たいした収入もないのに、コラボ事業者は、一生懸命に、
自社光コラボサービスへ営業活動を繰り広げています。
その理由は、NTTが仕掛けたルールによります。
・NTTから光コラボへ、最初の1回だけ無料
・そして光コラボを解約したら高額な違約金がユーザーに
・いったん光コラボへもっていった電話番号は、
もう他社コラボへもNTTへも戻せない 番号が変わってしまいます。
その結果、コラボ事業者からすれば、
・コラボ事業者間の競争を煽られ、他社にとられると、巻き返しが困難な状態に追い込まれる
・逆に、自社ユーザーにすれば、強力に囲い込みができる
収入など微々たるものなのに、懸命になるのは上記2点の理由だからです。
ラピッドテレコムでは、お客様には、拘束されたりするデメリットに比べ、
大した費用効果もありません(だいたい光コラボ営業の料金比較にはちょっと嘘があるのでよく調べてください)ので、光コラボへの移行はお勧めせず、NTT直で利用していただく事を勧めております。
当社では、インターネットが使えなくなったなど、ビジネスフォンご利用のお客様向けに、無料相談を日々対応しています。
日々 お客様の替わりにNTTに問い合わせをし、光回線の障害を復旧させたりしています。
光コラボ事業者へ移動されてしまいますと、この障害対応受付も、光コラボ事業者の対応になります。ラピッドテレコムで代行ができなくなります。
対応体制は、光コラボ事業者様々になり、NTT直に比べたら、対応力が落ちます。
具体的には故障の際には、回復までに時間がかかります。下手をすると当日治らず、翌日や翌々日になります。
ですので、NTT直で、光回線を利用いただき、そのご相談やトラブル対応などもアドバイスし、
快適にご利用いただく事をお薦めしています。
当社の提供する、ラピッド光電話というサービスは、
この光コラボレーションモデルではなく、
光コラボ事業者間の、ひかり電話番号を移動できない問題、
NTTに戻せない問題も、当社のラピッド光電話なら、対応が可能です。
ラピッドテレコムは、光コラボ 反対派 です。
④ビジネスフォンのIP化、クラウドPBXの出現
時代は、確実に、IP(インターネットプロトコル)化し、
メガキャリア(NTTやKDDIなど)の外線IP化も進行しています。
従来のPBX設備は不要と、クラウドPBXも出現してきています。
当社は、ビジネスホン屋さんにしては珍しく、IP-PBXやAsteriskに、
肯定的です。研究は、2010年ごろから始めました。
また、ビジネスホンやPBXなら、タイプを問わず、取り扱いをしております。
PROショップ的な立場になりたいと思っております。
新しい仕組みは、
IP-PBXから始まったメーカーが先行し、
スマートフォンの内線利用などを可能としました。
(ラピッドテレコム取り扱いでは、MOT/PBX)、
そののち、Asteriskを用いてコールセンターシステムに応用し、
提供するネットワーク系の提供者が増えました。
(ラピッドテレコム取り扱いでは、BIZTEL、Free PBX )
このAsteriskを用いた系が、クラウドPBXを盛んに、
最近販売し始めました。
(ラピッドテレコム取り扱いでは、クラウドPBXサービス エリア【area】)
大手のお客様向けではありますが、
NTTやKDDIなどのメガキャリアなども、クラウドPBXを始めています。
従来からのビジネスフォンメーカーからも、満を持して、
IP-PBX機能を取り込んだものが発売され始めています。
(ラピッドテレコム取り扱いでは、NTT αA1 B1 、サクサ PLATIA 等)
オフィスの電話の最適環境構築には、
上記の様なタイプ、1つで済ますことは、
実際のところできません。
展開が広がっていくと、必ず組み合わせになります。
ラピッドテレコムでは、
つちかった経験を活かし、マルチベンダーとして、
中小企業の電話環境をサポートしたいと考えています。
創業から、15年以上が過ぎ、時代は変わっても、
中古ビジネスフォンの取り扱いを始めた時と、
思いは変わりません。
「こうした方が良いですよと
友人へする様なアドバイスを、顧客へ」
「ちょっとではあるが確実に他とは違う存在になる」
を、目指してます。